我が故郷に100年ちょい前からある日本料理の店。かつては料理旅館であったり結婚式もやっていたという。小さい頃から辺りをうろちょろしていた僕的には「随分年季が入ってるなぁ」印象でした。が、帰省して初めてその新しくなった姿を見た時に、ドキッとしたよ。
凛とした佇まいとその美しさ、そして改装前からのものも建材としてちゃんと活かしているところも素敵だと思う。歴史の重みがちゃんと引き継がれているっていうのはいいよね。
さて、今回の懐石は、我が祖父の年季法要としての会食です。
春を呼ぶ八寸
そして、我が故郷では欠かせない、ワタリガニ。一匹丸々出てきます。小さい頃にワタリガニの剥き方とか食べ方とかを教わりましたね。これを見ると、「あぁわが故郷や」とグッときてしまうのよ。
湯葉の入った豆乳鍋に
刺身三点。
そして、この茶碗蒸し。一見普通の茶碗蒸しよ。でも口に含んだ時のこのリッチ感と行ったらないね。丁寧な作りなのがよくわかります。
立派な尾頭付きの煮魚(メバル)が登場。10数名も宴席にいるのに、よくこんな立派な魚が揃ったなぁ。煮付け具合も申し分なし。そう、このちょっと濃いめの煮方がわが故郷の味よ。うまくない訳が無い。
と思いきや、エビフライまで登場。豪華や。
最後は、赤だしにご飯。この赤だしがまたグッとくる。そう、この味なんだよ。
最後は果物で終了。
故郷を離れて随分たつけど、
あぁ、これぞ故郷の味というか原風景というか。いろいろな事が思い出されたというか。
味だとかそういうのだけではなく、時間や歴史だとか想いだとか、そういうのも個人的には感じられるんだよね。次の100年も、美味しく紡いで行って欲しいなぁって思っています。
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